楽しい
ガタン…ゴトン…ガタン…プシュー…… お荷物のお忘れ物や駆け込み乗車にご注意ください。えー、お荷物のお忘れ物や駆け込み乗車にご注意ください… この春私たちは卒業した この街をでていく 次の場所へむかう 故郷への気持ちを胸に プラットホームに立つ ああ、…
どん… どん…… どん…どん…どん… どんどんどん……シャララン! …白いぃ花がぁ咲ぁいた。 …梅ぇの花ぁ咲ぁいた。 どこからともなくキコエテクル。 …鈴の音と お囃子に合わせて… …どんどん シャララン どん シャララ… どこか恐いような 澄んだ透明歌が真っ暗な湖…
ああ 今年で何度目の卒業だろう 私たちが迎えてきた卒業には 様々な意味が含まれている キーンコーンカーンコーン…授業の終わるチャイムの音 今日は卒業式前日 春の陽気に誘われて 黄色の蝶々が空を優雅に舞っていた モンキチョウだ 珍しいものを見たと私は…
ある時気がついた この夢はいつ終わるのだろうかと ずっと前から見ている気がする そんなほのかな現実ような夢の話__。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー スーーーと進む新幹線の車内 私はこの日、新大阪行きの新幹線に乗っていた。 隣の席には見飽…
ドキドキがとまらない。 あの麗しい人の瞳の中に私は吸い込まれる。 あの人の透き通る瞳の奥には強い力を感じる。私の瞳に映ったあの人は艶やかで__。 なんとも形容しがたい雰囲気をまとう。 その姿を一寸も変化させることなくゆっくりと私に近づいてくる…
いつも何かが起こる時 それは花火みたいだ キラキラしゅわしゅわ シャンパンのなかの金色に輝く泡みたいに儚く脆い夢みたいな現実 いつも思う 私はいつもここからは消えてなくならない でも わたしは今ここにはいない そんな現実 _____________ ふっ と我に…
りん…りん…りーん どこからか鈴の音が聞こえてくるようだ それはまるで自分を呼んでいるかのようになり続けている りん…りん…りーん ふと思い出す アレはいつの頃だったろう そう、小さな頃の思い出だ 5歳ごろだっただろうか 物心ついた頃の年齢だったとこは…
今日も夢の中で旅をしていたような気がする。 いや、旅をしていたのだ。 白い雪のしんしんとつもる雪の原のなか、ぽつぽつと歩くわたし。 1本の先の見えない道だけが続く野原だが、何かがおかしい。 そう、雪のように見えていたのは白い綿毛?いや、虫だった…
私は今、どこにあるのだろうか。 カタルシスの影に隠れているその小さな小さな旅のかけらを探しに出かけようではないか。 さあ、空の旅に出発だ。 ------------------------------------------ ここから始まるお話は、手のひらの中のお話です。そしてあなた…