book.10nchan...本のやしろのなかへ.

本や漫画小説を読んでいくブログです。伝統文化や興味のある分野の発信も随時行います!短編小説も書いていきます。よろしくお願いします。It is a blog that will read books and manga novels. We will also send out traditional culture and fields of interest to you at any time! Thank you.

【創作小説】琉星のほうき星

#感想:すずめの戸締まりを観ました

#感謝:素敵な方々と談笑しました

 

 

 

 

さわ・・・さわ・・・さわ

 


優しく風が吹いていく

 


わたしはやわらかな野原にいる

 


ぽかぽかとあたたかな日差しがふりそそいでいる

その上をゆっくりとした足取りで歩いていく

 


「あれはいつの頃だっただろうか」

ふと足をとめわたしは思案する

 

 

 

「あれは、星月夜の美しい常世の闇の中光る星々のように健気で儚い日々のある日の記憶…」

 


そう、あれは、11月28日のことだ

冬が深まる季節なのになんだろう、夏の終わり、春の始まり

そんな雰囲気漂う記憶の中の現実

 


わたしは彼女たちにあったんだ

 


思い出した

 


あたたかな涙と共に琉れでるわたしの記憶は留まる事がない

 

 

 

すぅー・・・

わたしの吐くいきは白くなく透明

透明をわたしは大きく深呼吸し

 


絞り出すような叫びのように彼女たちの名前を呼ぶ

 


「る…な…さん!きづ…きさん!」

 


わたしはあの日見たんだ

常世にさく花のように光り輝く琉星、ほうき星

そのしたにいる貴方たちを

 


きーん・・・。

 


美しい音とともに聞こえる

わたしを呼ぶ声はからころと可愛らしく笑う

 


今度こそ聴こえる距離

「るなさん!きづきさん!!」

 


会いたかったと気持ちを込めた言葉はことばとなり

貴方たちへと届く

 


「会いたかったです」

 


「私たちもよ。待っていたの」

 

 

 

まるでずっと昔から知っているかのような

そんな懐かしい気持ちになる

 


優しく強く朗らかで滑らかな

彼女たちの瞳の光

 


常世の中はキラキラと輝くプラネタリウム

私たちはそのもとで語り合ずして心はそこに

 


三つの魂はまるで輝く宝石のように澄んだ光をやどし弾け

火の花を咲かせながら一緒になった

 


それぞれの魂は琉星

 


それぞれの魂は帚星

 


それぞれの魂は永遠に

 

 

 

長い長い旅

その旅は永遠の時の中にあり

現世の人びとは共にできない

 


だけど

わたしは

今も生きている

 


「なぜ?」

 


そう問うても答えは出ない

わたしのなかの物語・・・。

 

 

 

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スズメの戸締まりから得た感情や

感覚をちょこっと載せてみました

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追記とメッセージ

一度一から十まで書いた物語が

消えてしまったため短編として書き直しました。

本当は琉月さん・杵築さんへのメッセージも書いていたのですが

またの機会に伝えたいです

 


琉月さん、杵築さん

ありがとうございました

とても素晴らしい時間でした。

またお会いしましょう