君の名は。
美しい情景のなかの古き良き街々と
どこか住み慣れたようで住み慣れない街々
彗星。美しい彗星が流れるとされるある日。
彗星の核が分裂し古き良き街いともりは消滅…
暮らす場所は違う少年少女
その2人が『結び』の契りにより出逢う『かたわれとき』の中で。交差する。2人の時。
『君の名前は。』
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もうね、かわいいよね。
2人も登場人物も可愛らしい!!!
それに!!風景描写も美しくて目を見張りましたよね!!これは秀作ですわ…(T . T)
また映画館でみたいと思う作品
【小説】烏に単は似合わない(他ブログの方の紹介)阿部智里
『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』に関して面白い見解をしておられる方のブログを見つけました!ぜひ飛んで見てくださいね(´,,•ω•,,`)
【小説】空棺の烏(あらすじ・感想①)阿部智里
阿部智里『八咫烏』シリーズ第4弾ここに開幕!!!!
〜序章のあらすじ〜
宗家の近衛隊、山内衆(やまうちしゅう)の養成所、勁草院(けいそういん)は、15歳から17歳の男子が「入峰(にゅうぶ)」するところである。その勁草院からこの物語は始まる。
ーーーおい、聞いたか。今年は、とんでもない化け物が入って来るらしいぞ。
そんな噂が駆け巡るもうすぐ新入りが入って来るという当日の朝。化け物とは何か。腕が立つという意味なのか。
「それはわからないが、どうも大貴族の御曹司らしい。今、勁草院にいる誰よりも身分が高いのは明らかだ」
その噂に、納得する面々。
「ここ最近、中央出身の奴らが落ち着かねえと思ったら、それが原因か」
「下手すりゃ自分のお株を奪われちまうもんな」
「下手しなくても、あいつらが今までみたいに威張り散らすのは無理だろうさ」
もとより、身分を笠に着るしか能のなかった連中だ。自分たちより格上の新入りが入って来るとしたら、今度は彼らの方がご機嫌伺いに奔走するようになるだろう。
そんな、仲間たちの会話を、市柳(いちりゅう)は、まにうけずむしろ馬鹿にする始末である。そんな市柳をみた仲間たちは、先輩ぶりたいのであろうと解釈する。
加えて新たな情報「若宮の近習」であるということを耳にした市柳たち。しかし、疑問が生まれる…。なぜ身分が高いのにもかかわらず、その生まれに応じて官位が与えられる『蔭位の制(おんいのせい)』を使わなかったのだろうか。否、腕っぷしを若宮に買われたからでは?という憶測。
大貴族の坊ちゃんで、若宮の近習。
高貴な血筋から、そのまま官位につくことも可能だったのに、あえて勁草院にやって来る新入り。
そのキーワードに市柳はある1人の少年の顔を思い浮かべる。嫌な予感を感じる。ーーーと、いうのも、その少年に、市柳は嫌な記憶しか持ってなかったからである。
そんな折、新入りが来たという知らせがはいる。あれあれ、市柳の思った人物ではない。
ほっと胸をなでおろす市柳。
しかし市柳の嫌な予感は本当のものとなる。
まさかの、その人物が現れたのだ!!!
その人物は、市柳の根城といってもよい自室で共同生活を送ることになったのである。
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市柳
なぜ、若宮の近習であった雪哉をここまで嫌っているのだろうか。
雪哉
能ある鷹は爪を隠すで生きていたように感じた。しかし、市柳に何をしたのだろうか。という疑問が湧く。
茂丸
優しくて、強いイメージ。礼儀正しい。
ますほのすすきの弟の情報と雪哉の情報が、混ざり合って入ってきた。そのため、市柳の嫌な予感はより一層嫌な気持ちになるように市柳の願いを裏切る形で設定されたといってもよいのではないだろうか。
【小説】黄金の烏(あらすじ・感想)阿部智里
阿部智里『八咫烏』シリーズ第3弾!!!!
真の金烏とは何ぞや・・・
宗家に伝わる謎・不知火の謎・山内下界外界の謎
・・・今解き明かされる謎謎謎
*本書背表紙のあらすじ*
人間の代わりに「八咫烏」の一族の住まう世界「山内」で、仙人蓋と呼ばれる危険な薬の被害が報告された。その行方を追って旅に出た 日嗣の御子たる若宮と、彼に仕える雪哉は、最北の地で村人たちを襲い、喰らい尽くした大猿を発見する。生存者は、小梅と名乗る少女ただ一人ーーー・八咫烏シリーズ第3弾。 解説・吉田伸子
*序章のあらすじ*
あたしがそれを手に入れたのは、ほとんど奇跡みたいなものだった
名前のでてこない女の子「あたし」と自称する湖に面した街の、裏通りにある酒場の、下働き。そのこは、ある日酒場の女主人に貴族たちの住まう区域である山の手へお使いを任せられる。
「あたし」の住む酒場とは比べ物にならないほどのすばらしい場所、育ちのよさそうな人、使用人でさえ自分の服よりも良いものを着ている。そんな山の手では、身分の差が顕著に表れる場所なのだと痛感する。
そこで出会った、芍薬と見間違うほどの美少女。その子が落とした美しい蒔絵の書かれた櫛を拾う「あたし」。その櫛をその美少女へ届けた折に与えられたもの、それが、可愛らしい、海棠の花を模した簪であった。
自分の身分を顧み、それを改善しようと心に誓った矢先、、、。
自宅に帰った「あたし」を待ち受けていたのは、身売り商の風体の悪い男たちだった。逃げようとした「あたし」は髪の毛を掴まれ無理やり引きずり家の中に。
「大人しくしろ、お前の父親は、もう金を受け取っているんだ」
「潔く諦めな」
「お前は、俺達に買われたんだよ」
戸口から逃げるように去っていく父の姿が目に入り、 あばれ叫ぶ。暴れた際に落ちた花かんざしが、毛むくじゃらの足にぐしゃりとつぶされ、無残に飛び散る簪のかけら。転がっていく海棠の花の花弁にあしらわれていた珊瑚の玉。最後まで見届ける前に、黒い影が覆いかぶさってきた。それ以上は何も見えなくなっていしまった。
転がっていった珊瑚の行方は、今もわからない。
ここから始まる数々の問題を解決するために
若宮率いる雪哉たち一行は動き出す。
ぜひ読んでみてくださいね!
【小説】烏は主を選ばない(あらすじ・感想)阿部智里
阿部智里『八咫烏』シリーズ第2弾ここに開幕!!!!
朝廷の政争
そこにまつわる様々な憶測
全てお見通しだ!!
※ネタバレ等が含まれますので注意して先に進んでください
p365-368 大矢博子さんの解説からのあらすじ引用①
舞台は山上様によって開かれたと伝えられる世界「山内」だ。山内を統べるのは宗家、その長は金烏と呼ばれる。その下で東西南北四家の有力貴族がそれぞれの領地を治めている。
この世界に住むのは八咫烏たち。通常は人の姿で暮らすが卵で生まれ烏の形に転身して空を飛ぶこともできる。つまり、本シリーズの登場人物(烏物?)は、人の形をとってはいるが八咫烏なのだ。
それだけみればこてこてのファンタジーだが、舞台設定は日本の中世に近い。朝廷があり、貴族や豪族の身分制度があり、女性は政治の道具に使われる。服装は私たちが知っている日本の着物とほぼ同じ形式のようだし、移動は徒歩か、でなければ馬(という名前の烏)。式の存在や月日の概念も、桜などの食性も共通だ。武器は刀か弓矢。さらに言えば、同も我々と同じ文字も使っているらしいし(第一作に「あせびは馬が酔う木と書く」というくだりがある)、ちょっと先走るが第三作を読めば長さのtんいh尺、時間の単位は刻が使われていることがわかる。
烏に転身できる、ということ以外は、まるで平安王朝サスペンスを読んでいる気分で、すんなり物語に入れるのが。広く受け入れられた理由の一つだろう(今、さらりと書いているが、この設定は実は第三作以降で意味が出てくることなんじゃないかなーという気がするので覚えておいてくださいね)。
さて、本書『烏は主を選ばない』は、『烏に単は似合わない』に続く山内を舞台にしたシリーズ第二作である。
前作は次の金烏となる若宮のお后候補の姫たちが、東西南北の四家から盗電するという物語だった。華やかな女のバトル。お后決めは姫たちによる代理政争であり、恋愛小説であり成長小説であり、そして何よりあっと驚くミステリでもあった。
レベルを維持して書き続けっれるかという不安。第一作に対する、若宮の描写欠如という不満。
この不安と不満を『烏は主を選ばない』は一瞬にして跡形もなく吹き飛ばしたのである。驚いた。唸った。
p368-370 大矢博子さんの解説からのあらすじ引用②(本篇編)
本書は北の領地、垂氷の郷長の次男、雪哉が主人公だ。まだ元服前の少年である。学問は弟に追い抜かれるし、剣の腕は一瞬で降参するしのぼんくら次男として有名で、周囲は幸也の先行きを危ぶんでいた。「武家の子というに、情けないのう。お主には、野心というものはないのか」と問われ「塵ほどもありませんね」と即答してしまうような少年なのである。ところがひょんなことから、このぼんくら雪哉が、中央で若宮様のそば仕えになることに。
一般の少年なら大出世であるその役目も、雪哉は嫌で嫌で仕方ない。ところが出仕してびっくり。若宮はうわさ以上の奇矯な人物だったのだ。自分勝手だししきたりは破るし、花街や賭場へも出入りしているらしい。この若宮、うつけと評判なのである。
と、紹介を読んだだけでも間の良い人は気づくだろうし、本編を読み始めればすぐにわかることなので書いてしまおう。
古来、物語において、織田信長の例を引くまでもなく、うつけと呼ばれる人物が本当にうつけだった例しはない。中村主水の話を出すまでもなく、ぼんくらと評される人物が心からぼんくらだったなんてこともない。
というわけで、実はぜんぜんぼんくらじゃない雪哉と実は全くうつけじゃない若宮の、抱腹絶倒の掛け合いがまずは本書の魅力だ。次の金烏、つまりは皇子に向かって田舎貴族の次男坊が「馬鹿か、あんた」と突っ込むのである。何度吹き出したことか。
この雪哉がもうべらぼうに可愛い。賢いし気転は利くし、くるくるよく動くし。そんな雪哉をサドっ気たっぷりに追い込む若宮(もちろん意味はある)もまた、よんでいてにやにやしてしまう。いやもう、萌えるわー。
しかし、もちろんその裏では権謀術数が渦巻いているのだ。。若宮が后選びに一度も足を向けなかった最大の理由。それはお家騒動真っただ中にいたからなのである。若宮の兄を次の金烏に推す強力な派閥があり、その中でも過激派は若宮の命を狙っていた。若宮のそばにいるのは雪哉と、もうひとり、若宮の幼馴染で武に長けた澄尾だけ。こんな状態で自らの命を守り、敵対派と対峙していたのだ。
裏切り者は誰か。情報はどこから漏れているのか。信頼できるのは誰なのか。そのサスペンスたるや、そして驚愕の真相たるや、まさに巻を惜しく能わずである。
と同時にこれは「忠誠とは何か」の物語であることにも気づかれたい。兄を押す一派には、兄に心からの忠誠を尽くすものもいる。そして、雪哉の忠誠心は、自らの故郷・垂氷とその家族にある。
忠誠心とはすなわち、相手の幸せを願う気持ちのことだ。では相手の幸せとは何なのか。
このテーマはお家騒動にとどまらない。たとえば親子。この幸せを願って親が叱ったり褒めたりしても、それが本当にこのためになっているかは別というような例は、あなたの周囲にも多々あるだろう。
雪哉はまだ子どもである。彼は自分なりに精一杯誰かのことを考え行動するが、周囲もまた雪哉のことを思っている。それが必ずしもイコールで結ばれにところが、問題。自分に求められることと、自分が求めることの齟齬。そのどちらが本当にに大切な人の為になるのかという迷い。これは雪哉が周囲の人を知ることで自分を見つめ直す成長物語であるのだ。
若宮と兄宮、雪哉とその兄弟という二組の兄弟のあり方にも注目されたい。『烏は主を選ばない』は、心から相手のことを大事に思う、そんな人々がそれぞれ最良と信じる道を選び、進む物語なのである。
--------↓以下ブログ作成者のつぶやき・驚き・山椒のき↓-------------------------------------------------------------------
朝廷では利用し利用されるのは至極当然
p299.4行目
多かれ少なかれ、利用し、利用されるのが宮中というもの。いっそ、それが分かっていた方がが付き合いやすかろうと路近は言い切った。
雪哉が位の高い出身?!
p333.3
「だって、君は、北家当主の孫ではないか」
*本作を読んでいる途中のメモ*
- 作者の力技が垣間見られる・・・急なストーリーの展開がある・・・急な場面展開がある・・・このことに目をつむればとても素晴らしい本なのでは
- 第一弾『烏に単は似合わない』と交差するストーリー
- 雪哉の表情豊かな発言や行動に微笑み
- p224.8行目 若宮のことばへの雪哉の感想
- 風景の描写や人物の描写が目に浮かぶような華やかさ
- んあにこれ!!こんな展開ありですか?!!
- まさかの内通者は兄上??
- そういうことか
【小説】烏に単は似合わない(あらすじ・感想)阿部智里
数々の疑問が花開き、思惑が支配する
桜花宮のそのなかで
いまここにバトル始まる!!
*阿部智里2012年デビュー作『烏に単は似合わない』
※このあらすじ・感想には、ネタバレが含まれています。
~あらすじ~
人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から使わされた四人の后候補。春夏秋冬を司どるかのようにそれぞれ魅力的な姫君たちが、思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こり・・・。史上最年少松本清張賞授与作。 解説・東えりか
「この人がいい、と思ったのは、私がまだ五つか六つのときだった」。
とてもすばらしい風景描写がうまく描かれており、美しい景色が目に浮かぶようです。そんな『烏に単は似合わない』では、様々な人物像があらわになっていくストーリー展開で、「春・夏・秋・冬」の季節に名前がわかれた殿が登場します。そこでは、各家から登殿した姫君が暮らし、若宮の来訪を心待ちにしております。事実、若宮に気に入られた暁にはその姫君は入内することができ、家の繁栄、政治的権力を手に入れることができるのです。
とはいうもの、それぞれの家には思惑がある。どうしても入内する必要に駆られる姫から、自分こそはと心躍らせる姫、若宮に恋い焦がれる姫。三人一様である。
なんとも悲しい冬。
なんと、めぐってきた再びの春で大どんでん返し!!?
全てをひっくり返す本当の春が来たのだ
「あせびも、浮雲殿もー彼女らの幸せが、他人を不幸にするものではなかったら良かったのにと、そう思っている」。
*この本を読み終えて
えええええ~・・・なんなんだ!!!この本は?!!
ひええという言葉が口から零れ落ちる。。。
本当に何なんだ??!
「ふふと漏れる笑い」「ぞーとする気持ち」「びっくりさせんなよ」「大好き」とともに読み進め終えたこの本は、いったい何なのだろう。幾重にも張り巡らされた罠にかかったねずみとなった気持である。
ああ、「あせび」よ。名前道理の姫であったのか?君は複線であったのか?という心境。
ずっと、あせび目線、四家四様の姫君たちの目線で、これまで紡がれてきた物語が、はたと違う目線から描き出されたとき、新たな物語が歩き出した。それは、若宮の目に映る物語である。
ぜひ皆さんもこの本を見かけたり、手に取る機会がありましたら、目を通していただけますと大変喜びます。^^
最後までありがとうございました!